高速ハイクオリティ

飛び石連休後半に入る前日の夜はカウチで寝落ちしたのですが
寝ている間に急ぎの翻訳依頼があり、翌朝から早速取り掛かりました。

この会社の翻訳依頼は添付されてくる資料の量が多いので
翻訳を始めるまでに少し時間がかかります。
また翻訳中もネットでガシガシ調べ物をしないとダメなので
調べるの大好きな私にはけっこう楽しいお仕事(笑)。

なんでも、今回は翻訳する原稿の量が多いこともあって
複数の翻訳者が同時に作業を行なっているとのこと。
GWでも仕事している人がけっこういるんですね。
っていうか、私の場合は「GWだからこそ仕事」ですが(笑)。

今回の資料の中に確認しないといけない限定公開の動画があって
同時に複数の翻訳者が作業していることもあり
普通の時間帯だと同じIDでのアクセス数が多すぎてアクセスできず。。。

この春マイブームのプチ睡眠障害を思い切り活用して
昨日の朝6時からトライしていたら、8時半頃に成功して安心しました。

今回は翻訳支援ツールのメリットを初めて発見しました。
すでに翻訳済みのものは塊でど〜んと訳文が表示されるのです。
ただ、自分が担当する原文が編集されている場合もあるので
結局は最初から最後まで全文を確認する作業が必要となるわけです。

そうやって確認するうちに「あれっ、これ、少しねちっこい訳だな」と
気付く箇所が多々あり、結局はもう一度訳し直し(笑)。
他の人の訳文なので客観的に見られるのですよ、驚いたことに。

私自身、自分の訳はキレイで読み易い日本語とは程遠いと感じていて
少し時間をおいてから届く校正済みの最終稿を必ず読みます。
もちろん自分の低能さに気落ちしますが、それも必要なことです。

ただ、校正者にとって校正する対象の文章が
他人が書いたものだからこそ、直すべき部分が瞬時に見えると思います。

翻訳者は基本的に文章という素材を
キレイに洗ってまな板の上に乗せるのが仕事です。
だから、のちに調理する人(校正者)が仕事し易いように
必要な部分はすべて残そうとするクセが付いているわけです。
これが「ねちっこい訳」になってしまう最大の理由(笑)。

ところが、なんでもスピードが要求される現在は
本来の作業に加え、まな板に乗せた素材をカットして、味付けして
必要とあれば加熱などの調理をして、皿に乗せる直前まで要求されます。
一人が9割の仕事を短時間で行えば、作業時間もギャラも節約できるわけです。

ここまでの要求に応えないと仕事にならないのですから
良識的な翻訳者は必死にクオリティを上げる努力をします。
当然です。プロですから。それで食っているのですから。

スピード感を持って、ハイクオリティな仕事を提供するのが
今の時代なのかなぁ…と、最近思うことが多いです。
まあ、翻訳者と校正者の作業バランスの変化がちょっと不安ですが。

そういえば、この人たちも2倍速ダンスに挑戦して倒れ込んでます(笑)。


ご覧の通り、高速ハイクオリティはけっこう大変なんですよ〜😅



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